国会外交統一委員会の国政監査=26日、ソウル(聯合ニュース)
国会外交統一委員会の国政監査=26日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】26日に開かれた外交部などに対する韓国国会外交統一委員会の国政監査で、外交部の対中「弱腰」外交が議論の的となった。中国の習近平国家主席が朝鮮戦争参戦から70年を記念する式典で行った演説で、朝鮮戦争を米国の帝国主義の侵略と規定したが、外交部は対応していない。

 国会外交統一委員長を務める与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員は習主席の演説に関し、「明白な北の南侵の事実には言及せず、『正義の戦争』だったとすれば韓国の存在はどこにあるのか」と問いながら「国の核心的な根拠を無視する発言」と指摘。外交部の積極的な対応を求めた。

 最大野党「国民の力」の朴振(パク・ジン)議員は「朝鮮戦争の歴史を一切否定し、歪曲(わいきょく)しているのに外交部は論評も出していない」と述べた上で「外交部には魂があるのか」と批判。7人組男性グループBTS(防弾少年団)が朝鮮戦争について「韓米両国の犠牲」などと言及したことを取り上げ、「BTSにも及ばない外交部」と語気を強めた。

 同党の金起ヒョン(キム・ギヒョン)議員は「日本が歴史を歪曲するときは駐韓日本大使を呼んで積極的に抗議するが、中国に対しては弱腰の姿勢を見せている」とし、「韓国の国の格が落ち、プライドが傷つけられている」と主張した。


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