国連、国境なき医師団の対北制裁免除「承認」＝医療物資を支援

国境なき医師団が北朝鮮内の新型コロナウイルスへの対応と食糧支援事業を進めるため対北制裁の免除が承認された。

　21日、VOA（米国の声）放送によると、国連安全保障理事会（安保理）傘下の対北制裁委員会は去る14日、国境なき医師団（MSF）の医療・食糧支援事業に必要な物資の対北搬入に対する制裁免除を承認した。

　対北制裁委員会は19日に公開した書簡で、国境なき医師団が北朝鮮内の新型コロナウイルス関連の医療プログラムと、対北栄養支援事業を実行するため、制裁免除を申請したと説明した。

　国境なき医師団はファンへプクド（黄海北道）内の一般・多剤耐性結核の患者の診断や治療、キョンソングン（鏡城郡）の住民を対象にした緊急・一般医療支援事業に必要な物資も一緒に支援する予定だという。

　対北制裁委員会が公開した制裁免除品目リストによると、新型コロナウイルスの防疫・対応関連が17品目と最も大きな割合を占めた。

　なお、国境なき医師団は計19品目の支援品のうち中国で購入する電気装備を除くすべての物品をフランスで調達し、北朝鮮に送るだろうと明らかにした。