北朝鮮が10日の軍事パレードで公開した新型ICBM(北朝鮮・労働新聞HPより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮が10日の軍事パレードで公開した新型ICBM(北朝鮮・労働新聞HPより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国航空大の張泳根(チャン・ヨングン)教授(航空宇宙・機械工学)は16日、北朝鮮が10日の朝鮮労働党創建75周年の閲兵式(軍事パレード)で公開した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)についての初期分析結果を聯合ニュースに送った。 張氏は、新型ICBMは全長23メートルほど、直径は2.3~2.4メートル程度で、液体燃料を用いる2段式だと分析。片側11輪の移動式発射台に載せられていたことから、重量は北朝鮮が2017年11月に発射したICBM「火星15」(55トン)に比べ大幅に増え、液体燃料を搭載した状態の発射重量は100トン水準になるようだとの見方を示した。 この重量と大きさを踏まえると、「移動式発射台に載せて発射位置まで移動するのに大きな制限が伴う」とし、地下のミサイル施設に格納して固定式のICBMとして運用する方が妥当だと指摘した。 張氏はまた、新型ICBMの形状は多弾頭型のように見えるが、多弾頭型ICBMだとすれば上段にポスト・ブースト・ビークル(PBV)と呼ばれる推進体を入れる空間が必要だと説明し、「北がPBVの小型化・軽量化を達成したかどうかは疑問だ」とした。軍事パレードに登場した新型ICBMは発射実験用のものではなく、軍事力を誇示するための実物大模型だった可能性が高いとの見方も示した。
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