秋夕の連休初日に3万人が訪れた金浦空港…‘チュカンス族’に防疫憂慮高まる=韓国(画像提供:wowkorea)
秋夕の連休初日に3万人が訪れた金浦空港…‘チュカンス族’に防疫憂慮高まる=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス感染症事態以後、静かだった韓国のキムポ(金浦)空港がチュソク(秋夕、中秋節)の連休初日の30日を迎え、賑わっていた。帰省客はもちろん、チェジュド(済州島)をはじめとする国内の旅行先で秋夕の連休を過ごそうとする、いわゆる「チュカンス族」(チュソク+バカンス)が集まったためだ。このような‘大移動’がコロナ防疫に悪影響を及ぼすのではないかという懸念が提起されている。

この日の午後3時ごろ、地下鉄駅から国内線空港に向かう地下通路はスーツケースを手にする人々で混雑した。国内線乗り場に上がるエスカレーターの前には、空港利用客で10メートル以上の長蛇の列ができた。数日前までは閑散としていたはずの空港内のベンチも利用客でいっぱいだった。空港のスピーカーでは「職員と利用客の皆さんはマスクを着用するなど、防疫規則を守ってください」というアナウンスがしきりに流れた。

この日、空港職員らは「航空機の予約がいっぱい」とし「特に旅行客が多いようだ」と口を揃えた。利用客を案内していた職員Aさんは「平日より人が2倍以上増えた」とし「久しぶりに飛行機の予約がいっぱいになったが、おそらく帰省客より旅行客が多いようだ」と伝えた。

カートを整理していた職員Bさんも「前日に続き、今日も空港利用客が3万人になりそうだ」とし「特に済州島行きの飛行機だけ予約がいっぱいで、旅行客が多いようだ」と話した。

この日は帰省客が多数を占めていた前日とは違い、秋夕を迎えて旅行に行くいわゆる「チュカンス族」が多かった。

金浦空港側は、今回の連休の5日間、約96万人が国内線で空港を利用するものと予想している。これはコロナ事態前だった2019年秋夕の連休の75%ほどだ。

一方、中央防疫対策本部によると、29日夜12時基準のコロナの新規感染者は113人と、38人だった前日より3倍も増えた。防疫当局は秋夕の連休の間、帰省や‘チュカンス’が全国に及ぼす影響を懸念し、コロナ防疫に総力を傾けている。

イデ(梨大)モクドン(木洞)病院呼吸器内科のチョン・ウンミ教授は「既に故郷を訪れているなら、両親と話をしたり、法事を行う時はマスクをつけるなど、最大限気をつけてほしい」と強調した。

続いて「今は感染者が減っていても、また増えるサイクルにある状況」とし「秋夕連休が過ぎれば感染者が増える可能性があるだけに、帰省や旅行を自制することをお願いしたい」と付け加えた。

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