韓国　けさのニュース（９月２９日）

◇高齢者のコロナ死者増加　家族集まる中秋節に不安　新型コロナウイルスの感染拡大は多少収まりつつあるが、各地で散発的な感染が相次いでいるのに加えて高齢者を中心に死者が増加し、防疫当局は緊張を強めている。特に、帰省客や旅行客の移動が多い秋夕（中秋節）連休（３０日～１０月４日）が感染再拡大の火種になる可能性があるとの懸念が出ている。さらに帰省先で家族が集まることで重症化のリスクが高い高齢者の感染危険性が高まることから防疫当局は連日家庭内での徹底した防疫規則の順守を呼びかけている。◇ＢＴＳ「Ｄｙｎａｍｉｔｅ」　ビルボード１位に返り咲き　韓国の人気グループＢＴＳ（防弾少年団）の新曲「Ｄｙｎａｍｉｔｅ」が、米ビルボードのメインシングルチャート「ホット１００」の最新ランキングで再び１位に立った。ビルボードが２８日（現地時間）伝えた。「Ｄｙｎａｍｉｔｅ」は８月２１日に世界同時リリースされたＢＴＳ初の英語曲。ホット１００で初登場１位を獲得し、翌週も１位をキープ。次の２週は連続２位だったが、５週目に再び１位となった。リミックスバージョン４曲が１８日に加わったことが追い風になったと、ビルボードは分析した。◇海洋警察　公務員の行方不明翌日に大統領府から情報入手　北朝鮮軍が射殺した韓国公務員の男性の遺体を捜索中の海洋警察庁は２８日、男性が漁業指導船から行方不明になった翌日の２２日に青瓦台（大統領府）の国家安保室から男性が北朝鮮の海域にいるという情報を初めて伝えられたと明らかにした。海洋警察庁は男性が行方不明になった２１日に西海漁業指導管理団の通報を受けて捜索を開始し、２４日午前１１時ごろに男性が北朝鮮に銃撃された後、燃やされたと国防部が発表したことを受けて２５分後に捜索を中止した。 ◇インフルエンザワクチン　医療機関でのずさんな管理明らかに　冷蔵保管されなければならないインフルエンザワクチンが常温で輸送されるなどの問題により国の無料予防接種が中止されたが、それ以前からワクチンの温度管理がずさんだったことが分かった。ワクチンは出荷後２～８度で冷蔵保管されなければならないが、おととし実施された調査では冷蔵流通の原則を守っていた医療機関は３割にとどまった。輸送過程だけでなく多くの医療機関でもワクチンが不適切に取り扱われており、保健当局による徹底した現状把握が求められる。◇北朝鮮の石炭密輸出続く　核弾頭小型化の可能性　新型コロナウイルスの感染拡大により海外との人的・物的交流がほぼ途絶えた状況にもかかわらず、北朝鮮が石炭の密輸出と石油製品の輸入を続けていることが２８日に公開された国連安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネル中間報告書で分かった。このほか、報告書には、北朝鮮の核弾頭小型化と潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）関連の活動を示唆する内容も含まれており、全般的に核・ミサイルの開発を中止していないことがうかがえる。