韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は国連総会で、朝鮮半島の終戦宣言に対する国際社会の支持を求めたが、韓国北西部のヨンピョンド(延坪島)近くの海上で行方不明となった漁業指導船の公務員が、北朝鮮軍の銃撃を受け死亡した事件に関して、文大統領がいつその報告を受けたのかに関心が集まっている。

今日(24日)韓国国防部(防衛省に相当)によると、この公務員は去る22日午後3時30分ごろ、北朝鮮側に発見され同日午後9時40分ごろ 北朝鮮軍の銃撃を受け死亡した。軍の監視装備は同日午後10時11分ごろ 明るく光るものを感知したとしている。

国防相はその時刻あたりに、行方不明者が北朝鮮軍による銃撃を受け火葬された可能性を含めた内容の報告を受けていたとしている。それから3時間ほど経った23日午前1時ごろ、ソ・フン韓国国家安保室長の主宰により青瓦台(韓国大統領府)にて関係長官会議が招集され、この事件に関して話し合われた。

文大統領は事件発生後の23日午前1時26分(韓国時間)から始まった国連総会のTV演説で「終戦宣言を通して和解と繁栄の時代へと前進できるよう、国連と国際社会も力を結集してほしい」と求めた。

しかし このことに対して、北朝鮮軍により韓国民が死亡するという衝撃的な事件が発生していたにもかかわらず、「終戦宣言」を言及することが適切だったのかという指摘があがっている。

青瓦台は今日の昼12時、国家安全保障会議(NSC)常任委員会議を開いたのち、午後にそれらの関連事項について説明するものとみられる。

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