中国のワクチン工場で「ブルセラ菌が流出」…「3000人あまりの感染確認」

中国西部の甘粛省蘭州の製薬工場で、不注意により「ブルセラ菌」が流出し、3000人を越える感染者が発生した。

今日（16日）中国タブロイド紙“新京報”と中国の独立系経済メディア“財新”によると、蘭州当局は去る12日 中国農業科学院傘下の蘭州獣医学研究所から集団感染が発生したのち、去る14日までに計2万1847人を検査した結果、3245人が感染したことが確認されたと伝えた。

当局の調査によると、今回の集団感染は 蘭州生物製薬工場が昨年7月から8月に動物用ブルセラ症ワクチンを生産する時、期限の過ぎた消毒薬を用いた不注意が原因となっている。

これにより廃棄物がきちんと殺菌されていないまま、ブルセラ菌がエアロゾルの状態で、外部に拡がったという説明である。

当時 この地域に東南風が主に吹き、その方向にある蘭州獣医学研究所の研究員と地域住民たちが感染したものとされている。