極地研究所は、国内唯一の砕氷研究船アラオン号が11回目の北極航海を終え14日に全羅南道のクァンヤン(光陽)港に戻ったと明らかにした。
アラオン号の北極航海研究チームは27日間で約6000キロの距離を航海した。航海中、東シベリア海で北緯74度から80度まで600キロ余りを南北に横断し、水温と塩分などを観測した。
アラオン号は8月初めに北極海の太平洋方向の入り口であるチュクチ(Chukchi)海を過ぎ、海氷がほとんど解けていることを確認した。極地研究所によると、別の北極の海も以前の航海と比べて海氷の面積が肉眼で確認できる程度に減っていた。
北極の海氷は太陽の光を反射して地球の気温を調節し大気を安定させる役割をする。海氷が解けると熱の吸収量が増える効果があらわれることがわかった。極地方の氷河は次第に解けてきている。特に7月の北極の海氷面積は人工衛星の観測が始まって以降、7月の観測値としては最も少ない規模を記録した。
極地研究所のチョ・ギョンホ責任研究員は、「海氷が解けながら落ちてできる数百メートルの長さの氷の欠片のため、いつもより航海と観測に困難が多かった」とし、「現場で体感した北極の変化をデータと研究結果で国民に示していく」と今後の計画を伝えた。
アラオン号は10月末に南極科学基地の越冬研究隊と研究チームを乗せ、約5か月間の南極航海に出る予定だ。
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