秋美愛・法務部長官の息子が兵役時代、特別扱いを受けたとの疑惑が相次いでいる(イラスト)=(聯合ニュース)
秋美愛・法務部長官の息子が兵役時代、特別扱いを受けたとの疑惑が相次いでいる(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の息子が兵役時代、特別扱いを受けたとの疑惑が相次いでいる。休暇問題に端を発し、部隊配属や通訳兵選抜を巡る請託疑惑などが連日報じられている。息子側は疑惑を否定しているが、解明には至っていない。 1月から捜査を行っている検察に対しては捜査の遅れを批判する声が上がっている。検察は捜査員を増員し、関係者を相次いで出頭させるなど、捜査を急いでいる。◇休暇から未復帰疑惑 秋氏の息子は秋氏が与党「共に民主党」の代表だった2017年、在韓米軍部隊に配属され米軍と一緒に任務を行う韓国軍「KATUSA(カトゥサ)」として在韓米軍の陸軍第8軍韓国軍支援団に配属された。同年6月5~14日に病気休暇を取り、さらに23日まで延長した。その上で、4日間の個人休暇を使い、27日に部隊に復帰した。1回目の病気休暇が終了した後、部隊に復帰していない状態で休暇が延長されたことが問題となった。2回目の病気休暇後に復帰しなかったことを巡っては部隊内で問題提起されたが、外部からの圧力でもみ消されたとの疑惑が当時の部隊関係者らから指摘され、疑惑はさらに深まった。◇部隊配属・通駅兵選抜巡る請託疑惑 最大野党「国民の力」の申源湜(シン・ウォンソク)国会議員によると、秋氏の息子が兵役中、部隊の団長だった人物は「(部隊配属などを巡って)圧力があったが、受け入れなかった」などと証言した。秋氏の夫に対し、「請託をしないよう約40分間教育した」とも説明した。 息子側はカトゥサへの配属は家族の立ち合いの下、コンピューターによる抽選で決まるため、外部からの介入が不可能だと反論し、証言した人物と証言を報道したテレビ局を名誉棄損(きそん)の容疑でソウル地方警察庁に告発した。 平昌冬季五輪の通訳兵を選抜した際、秋氏の息子を選ぶよう求める請託があったとの疑惑もある。当時の責任者は「請託が(国防部の)長官室などからたくさんあった」として、「問題になる可能性があると部下たちに話し、通訳兵選抜の方式を無作為の抽選に変えた」と主張した。これに対し、息子側は請託した事実はなく、通訳兵にも選抜されなかったと反論した。 検察は近く、秋氏の息子を出頭させて事情聴取する方針だ。 野党からは秋氏の辞任を求める声も出ている。
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