救急車の進路を妨害したタクシー運転手…今まで8回、故意による接触事故起こす=韓国(画像提供:wowkorea)
救急車の進路を妨害したタクシー運転手…今まで8回、故意による接触事故起こす=韓国(画像提供:wowkorea)
救急患者を搬送中の救急車の進路を妨害するなど、過去数回にわたり故意の接触事故を起こしたタクシー運転手が、「事故を処理しろ」などと脅迫し、保険金を受け取っていたという検察の調査結果が明らかになった。

2日、検察の控訴状によると、検察はタクシー運転手の崔某氏(31)の過去の詐欺や保険詐欺防止特別法違反、特殊暴行、恐喝未遂の容疑も今回、追加起訴した。

検察は崔氏が2015年から今年まで計8回故意に軽微な事故を起こし、示談金や保険金を要求して実際に受け取ったか、未遂に終わったことを把握した。

この中には、救急車を故意に衝突させた事故もあった。崔氏は2017年7月、ソウル市ヨンサン(龍山)区でタクシーを運転中、サイレンを鳴らしながら後ろから近付いてくる救急車が通れないようにわざと徐行し、進路を妨害した。

検察は、救急車が崔氏のタクシーを追い越すために、進路を変更して進行し、タクシーの前に入り込もうとすると、崔氏はタクシーで救急車に故意に衝突したと控訴状に示した。

検察の控訴状によると、崔氏は「救急車内に救急患者もいないのに、サイレンをつけて運行したのだから、50万ウォン(約4万4690円)を支払ってほしい。そうでなければ請願をする」という趣旨で脅迫した。

しかし、救急車の運転手が応じず、過失割合を巡る協議も行われず、示談金や保険金を受け取ることができなかった。

これより先に、崔氏は2017年6月、ソウル市ノウォン(蘆原)区でタクシーを運転していたところ、他の乗用車との接触事故が起きると、長期間の病院治療が必要であるかのように相手を騙して保険金を騙し取った。

崔氏はこれと同様の手口で、2017年6月の事故をはじめ、2011年11月、2018年10月、2019年6月まで計4度の事故を通じ、保険会社から計1719万ウォン(約153万6425円)あまりを受け取った。

また、崔氏は2015年2月にソウル市ソンパ(松坡)区で別の車のドアが自分のタクシーに軽く当たる事故と、2016年3月にソウル市龍山区で別の乗用車が自分の運転する観光バスと衝突する事故が起こると、示談金・治療費の名目で計243万ウォン(約21万7190円)を受け取った。

崔氏が今年6月8日、ソウル市カンドン(江東)区においてタクシーで私設救急車に追突した事故については、△特殊暴行△特殊財物損壊△営業妨害△保険詐欺防止特別法違反の容疑を適用した。

この時、私設救急車は79歳の肺がん4期患者を搬送していた。患者は他の救急車で近くの病院の応急室に到着したが、5時間後に死亡した。

遺族はこれについて大統領府の国民請願に書き込んだところ、約73万人がこの請願に同意した。この日、キム・チャンリョン(金昌龍)警察庁長は「緊急自動車の緊急運行を故意に妨害する行為に対しては厳重かつ徹底的に捜査する」と答えた。

崔氏に対する初公判は4日、ソウル東部地裁で開かれる。

さらに、警察は7月30日、遺族側が崔氏に対して追加告訴した件についても捜査を進めている。

遺族は△殺人△殺人未遂△過失致死△過失致傷△特殊暴行致死△特殊暴行致傷△一般交通妨害致死△一般交通妨害致傷△応急医療に関する法律違反など、9つの容疑を追加した。

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