昨年9月に開催されたソウル安保対話(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年9月に開催されたソウル安保対話(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は31日、新型コロナウイルスと共に生きる時代の安全保障懸案を議論する「2020ソウル安保対話(SDD)画像セミナー」を9月1~3日に開催すると発表した。ソウル安保対話は、朝鮮半島の平和とアジア・太平洋地域の安保協力を話し合う場として同部が2012年から開催してきた国防次官級の多国間会議。今年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、テレビ会議形式で開く。

 

 韓国の参加者は政府の「社会的距離の確保」の指針を守りながらソウル市内で催されるセミナーに出席し、米シカゴ大のジョン・ミアシャイマー教授(政治学)やビンセント・ブルックス前在韓米軍司令官ら海外在住者はリモート参加する。この模様は国防部の公式ユーチューブチャンネルで配信される。

 今回は「新たな安保の挑戦:連帯と協力を通じた克服」をテーマに掲げる。初日は国際安保環境の変化を展望し、国同士の連帯と協力の強化策を模索する。2日目は感染症や自然災害、サイバー攻撃などの新たな脅威が国防に及ぼす影響と、軍の対応能力の発展策を話し合う。最終日は、朝鮮戦争勃発から70年となった朝鮮半島のこれまでの「平和プロセス」推進成果を踏まえて討論する。

 国防部関係者は「各国の国防官僚を直接招くことはできないが、コロナ克服に向け国際社会の連帯と協力の意思を確認することができるだろう」と述べた。朝鮮半島の平和の定着に向け、国際社会の変わりない支持を確かめる契機になるとの期待も示した。


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