閑散とした台湾桃園国際空港=(聯合ニュース)
閑散とした台湾桃園国際空港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国内で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを受け、一部の国や地域で、韓国からの入国者に対する検疫が強化されていることが27日、分かった。 台湾の駐台北韓国代表部などによると、台湾当局は26日、感染リスク「中低」程度の国・地域から韓国を除外した。中低程度の国・地域からのビジネス目的での訪問者は、条件により自主隔離期間が短縮されるが、韓国からの入国者には今後適用されず、2週間自主隔離しなければならない。 台湾当局は先ごろ、日本で新規感染者数が1日1000人台に増えたことを受け、中低程度の国・地域から日本を除外した。 またシンガポールは韓国からの入国者について、自宅や滞在地での隔離を認めていたが、29日から措置を強化し、政府指定の施設での隔離に変更した。 中国は4月末にビジネス客を対象に入国手続きを簡素化する制度(ファストトラック)を韓国に適用したが、韓国からのビジネス目的での訪問に支障が出ており、韓国で感染が再拡大しているためと見る向きもある。 韓国貿易協会によると、中小企業の関係者が28日にチャーター機で仁川空港から中国・重慶に向かう予定だったが、中国当局が承認を留保しているため、日程変更を余儀なくされた。 外交部は韓国からの入国・入域を強化する動きは、全般的な傾向ではなく一部の国に限定された措置と把握している。 韓国からの入国・入域を制限している国や地域は、新型コロナの感染拡大が始まった今年の初めに比べ、大幅に減った。 韓国からの入国・入域を禁止しているのは5月時点で153カ国・地域だったが、現在は92カ国・地域に減少。また5月時点では企業関係者などの例外的な入国・入域が認められたのは11カ国・地域から18カ国・地域に増えた。
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