韓国ソウルで去る15日、保守団体による大規模集会が行なわれた(提供:news1)
韓国ソウルで去る15日、保守団体による大規模集会が行なわれた(提供:news1)
韓国では首都圏から始まった防疫レベル2段階が全国で施行されているが、依然として感染経路の不明な新型コロナウイルス感染症の事例が続々と発生している中、韓国政府の悩みは深くなっている。

キム・ウジュ の最新ニュースまとめ

韓国政府も3段階への引き上げの必要性については認めている。しかし その場合、全国の全ての日常と経済活動がストップしてしまうため、すんなりと決断できないでいる。まだ国内の流行状況が3段階引き上げの基準には至っていないが、政府は“ゴールデンタイム”を逃すかもしれない状況なだけに、“3段階引き上げ”の選択を残したまま考えあぐね、深く悩んでいる。

韓国政府が現在の状況を“最大の山”と表現する理由は、新型コロナ流行の“質”が過去よりかなり悪いからである。第1次の流行が起こった去る2月から3月の場合は、テグ(大邱)の新天地教会もしくはキョンサンプクト(慶尚北道)地域の療養施設などに限られていたが、最近は感染経路の不明な集団発生が全国単位で拡散している。疫学調査より感染拡大のスピードが速い状況のため、これを一遍に制御するためには、防疫レベル3段階を短期間でも早く施行すべきだという声が出ている理由である。

今日(26日)高麗大学九老病院のキム・ウジュ感染内科教授は、韓国総合ニュース通信社“ニュース1”とのインタビューで「今は防疫が優先だ」としながら「すでに皮膚からの傷が化膿して骨まで侵入し膿瘍が大きく形成されている状況で、抗生物質(2段階)だけで耐えているようなかたちだ」、「結局それでは化膿を止められない」とし「今からでも早く3段階に引き上げ、医療システムを守り、国民自らも集まりなどを自粛するべきだ」ともとめた。

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