華城にある外国人保護所(資料写真)=(聯合ニュース)
華城にある外国人保護所(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で外国人保護所の入所者数が事実上、過去最多となり、限界を超えたとの指摘が出ている。首都圏を中心に新型コロナウイルス感染が再拡大しており、保護所内での集団感染も懸念される。

 外国人保護所は滞在期間が過ぎたか、国内法などに違反し強制退去の対象になった外国人が出国まで待機する臨時施設だ。

 市民団体「アジアの友たち」によると、ソウル近郊の京畿道・華城など3か所にある外国人保護所に入所している外国人は3日時点で計760人となっている。6月(706人)に比べ7.7%増加した。新型コロナウイルスが本格的に流行する前の3月以前は300人台にとどまっていた。

 新型コロナウイルスの影響で航空便がなくなったのに加え、法務部が違法に就業した外国人や不法滞在者の取り締まりを実施したことが主な原因とみられる。

 保護所では人手不足などを訴えている。密閉された空間で密集度が高くなり、新型コロナウイルスの感染危険も高まったいる。

 法務部関係者は「出国できる航空機の増便を要請しているが、容易ではない状況」として、「不法滞在者を取り締まる頻度が増えており、(保護所に)入所する人数は増加するとみられる」と述べた。


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