“重症熱性血小板減少症候群(SFTS)”をうつす“マダニ”(提供:news1)
“重症熱性血小板減少症候群(SFTS)”をうつす“マダニ”(提供:news1)
韓国疾病管理本部とテグ(大邱)広域市は、慶北大学病院のICU(応急重患者室)の医療陣5人から“重症熱性血小板減少症候群(SFTS)”が集団発生したと12日 明らかにした。SFTSは人を死に至らしめることのできる“殺人ダニ病”と呼ばれている。

この病院の医療陣たちは8月4日から7日に発熱と筋肉痛、下痢の症状をうったえた。症状発生初期、新型コロナウイルス感染症をまず疑って検査した結果、全員が“陰性”であった。

原因究明のために追加の検査を進めた結果、医療陣内で、SFTSの陽性反応が5件みられた。SFTSは主に4月から11月にSFTSウイルスを保有したマダニに噛まれたのちに感染するという、昆虫媒体疾患である。

医療現場では、感染患者の血液や体液と接触した医療陣が2次的に感染する事例が国内外で発生している。このSFTSウイルスが体内に入ると白血球と血小板が減少し、高熱と出血の症状が表れ、死亡に至ることもある。

感染経路はICUに来院した80代の女性と推定された。この女性は来院4日後にウイルス性髄膜炎、多発性臓器不全により死亡した。当時 医療陣は心停止による気管内への挿管、心肺蘇生術などの医療行為を3時間から4時間行なう中、露出した状態であったとみられる。

SFTSによる陽性判定を受けた医療陣は病院内に入院していて、ほとんどが回復している状態である。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 96