ジョン・リー、グーグルコリア社長(提供:news1)
ジョン・リー、グーグルコリア社長(提供:news1)
新型コロナウイルス感染症の影響で、世界中の教育環境が急変する中、グーグルがオンラインでセミナーを開き、各国教育分野のデジタル転換での経験を共有する場を設けた。

12日に開かれた‘エニウェアスクール2020(副題:世界のすべての学校)’でジョン・リー、グーグルコリア社長は「グーグルは教師と学生たちが課題を準備し、円滑なコミュニケーションを続けられるよう‘グーグルクラスルーム’を無料で提供している」とし「またグーグルスプレッドシートやグーグルミートなど各種ツールを通じて、学生たちが学校に行かなくても遠隔で教育を受け、コミュニケーションできるように手助けしている」と強調した。

グーグルはオンライン学事管理サービスの一種である‘グーグルクラスルーム’を現在無料で提供している。グーグルクラスルームを通じて教師は授業課題と成績を作成・管理することができ、学生は課題提出と教師のフィードバックを受けることができる。また、保護者は子どもの課題に対する情報を確認できる。

グーグルのクラスルームなど、グーグルが提供するソリューションを利用し、実際、遠隔授業を行ってきた教師らは、「コロナにより、いきなり実施した遠隔授業のスタイルに適応するのは容易ではなかった」と打ち明けた。

ただし、デジタル大転換時代を迎え、根本的にデジタル授業へと切り替えなければならない必要性があっただけに、今回のコロナの状況で、これを実行できるきっかけになったというのが、教師らの声だ。

実際、ノンサン(論山)市のテゴン高校で情報科学を担当しているキム・ヨンサン教師は、グーグルドライブやグーグルミートなどを利用した討論大会や部活動について説明した。

キム教師は「グーグルの多様なツールを通じて授業をデジタルに移すことを越え、学校の多様な役割がデジタルでできるようになっている」とし「テゴン校の学生は会議や討論する状況が来ると、まずグーグルドライブを作って当該内容を共有するが、現在まで1200余りが共有され、500以上の研究が進行中」と述べた。

キム教師は「校内で構築されたデータバンクでは、学生たちが自ら出たい大会を見つけることができるため、表彰される事例が以前より増えている」とし「学生の潜在力と創意力が発揮できる機会が拡大している」と説明した。

視覚障害のある、ソウル市ソヨン中学校のリュ・チャンドン教師は、オンライン講義を見られない教師と学生の苦悩を明らかにした。

リュ教師は「リアルタイムの画像授業は理想的に見えるかも知れないが、視覚障害者には映像教育が障壁だ」とし「コロナ禍で、教育から疎外される構成員がいないか、現時期が本当の意味でみんなのための学校へと進む第一歩になる」と述べた。

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