「犯罪容疑」の脱北者…韓国政府は北朝鮮に送還を要請するだろうか

「性的暴行の疑い」を受けていたところ、北朝鮮に再入国した脱北者のキム(金)氏(24)に対する送還要請をしなければならないという声が出ている。しかし、南北関係の特殊性を考慮すると、金氏の送還要請は容易ではないようだ。

韓国統一部は29日、脱北者金氏の送還要求計画について「今後の調査結果と南北関係の状況、そしてこれまでの慣行などを総合して判断していく」と明らかにし、送還要請に対する即答を避けながら、南北関係を考慮して慎重な姿勢を示した。

ホン・ミン北朝鮮研究室長は、現在の南北関係について「敵対行動の保留状況で、新しい(統一部)長官が就任して、雰囲気を変えようとしている」とし「南北関係が再び和やかな雰囲気に変わる分かれ道に立っている状況だ」と述べた。

続けて「法的な処罰を受けなければならない犯罪を犯したため、送還要請はできるが、受け入れられることはとても難しい」とし「この問題について、送還要請を強めた場合、北朝鮮側がこれに反発する可能性が高い」と予測した。