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韓国政府系シンクタンク、統一研究院が16日公表した報告書によると、今年1~6月の書簡送付を除いた金委員長の公開活動は計19回と集計された。
2012年に最高指導者に就任して以降、上半期としては最も少ない。
13年上半期には100回近く公開活動を行い、17~19年も平均40~50回の公開活動を行ってきたため異例の年といえる。
4月には金委員長の健康不安説や死亡説まで出回った。
分野別では軍事訓練や軍部隊の視察などが多く、全体の55.6%に当たる10回が軍事分野の活動だった。
公開活動のうち軍事分野の割合が全体の半分を超えたのも、12年の就任以降初めて。
故金日成(キム・イルソン)主席らの遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿の参拝や党中央委員会政治局会議への出席など政治分野の活動は4回、旧正月の記念公演鑑賞や平壌総合病院の起工式出席など、社会・文化分野は3回だった。
経済分野の活動は中部・平安南道順川市にある肥料工場の建設現場視察など2回だった。対外部門の公開活動は行われなかった。
金委員長の公開活動が異例の少なさとなった原因は、新型コロナウイルス感染への懸念が第一に挙げられる。
統一研究院の研究員は「(公開活動に)動員された人の中に新型コロナウイルスの感染者がいた場合、金委員長の健康にも影響を及ぼしかねず、なるべく公開活動を控えているとみられる」と説明した。
軍事分野の公開活動の割合が高いのも新型コロナウイルスの影響と考えられる。公開活動には多くの人が動員されるが、経済分野に比べて軍事分野は人選や統制が容易だ。
また、韓国に対する不満を間接的に示すため、今年初春に軍事訓練と軍部隊の視察を集中的に行ったとの見方もある。
金委員長の公開活動の回数は、下半期も大きくは増えない見通しだ。統一研究院の研究員は「短期間のうちに新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が収まらなければ、下半期も金委員長の公開活動は相当制限されるだろう」とし、比較的人数の少ない会議への出席などの公開活動が続く可能性が高いと述べた。
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