韓国の潘基文 国家気候環境会議委員長は、“多者主義”の回復が切実だと強調した(提供:news1)
韓国の潘基文 国家気候環境会議委員長は、“多者主義”の回復が切実だと強調した(提供:news1)
国連事務総長を務めた韓国のパン・ギムン(潘基文)国家気候環境会議委員長は、全世界における国家の協力、すなわち“多者主義”の回復が切実だと強調した。また執権以降 多者主義を捨てた世界の覇権国のリーダーであるドナルド・トランプ米国大統領に対して、鋭い批判の声をあげた。

パン委員長は今日(16日)、韓国ソウルで“巨大な挑戦、新たな方式”というテーマで開催された、韓国総合ニュース通信社“ニュース1”未来フォーラムの特別講演で「世界を引っ張ってきた米国が自らすべての価値から脱退する中、世界は食い止めることのできない混沌へと進んでいる」と語った。

パン委員長はこの日の講演で、この食い止めることのできない混沌は“新型コロナウイルス感染症”の発病により、はっきりと現われたと説明した。

パン委員長は「全世界1300万人以上の新型コロナ感染者のうち、その4分の1に該当する350万人が米国人だ。死者も似たような割合で米国人が圧倒的だ」とし「世界の覇権国家である米国のこのような現象をどのように説明できるのか、これはすなわち米国自ら多者主義を捨てたためだ」と語った。

また「エボラウイルスが去る2014年に発生した時、世界保健機構(WHO)が対応していたのを、私が直接指揮することに変更した」とし「UN平和維持軍を派遣して拡散を防ぎ、米国中心に対応した結果、短期間にエボラウイルスを終息させた」と語った。

つづけて「しかし今は米国が多者主義から抜け、WHOを攻撃し、中国と争っているため、国際的な対応能力が失われている」と批判した。

また、トランプ大統領に対しては「道徳的にとても無責任で、科学的に完全にデタラメだ」と指摘した。

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