朴氏を悼み、市庁前に集まった市民ら=13日、ソウル(聯合ニュース)
朴氏を悼み、市庁前に集まった市民ら=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市庁で13日午前、自殺した朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の告別式が営まれ、遺族や各市長・道知事、朴氏が所属していた与党「共に民主党」の執行部、市の幹部ら約100人が参列した。

 葬儀委員会は、新型コロナウイルス感染拡大を予防するためとして告別式の参列者を制限し、式の模様を動画投稿サイト「ユーチューブ」で生中継した。

 雨が降る中、市庁前の広場には朴氏を悼んで支持者ら100人余りが集まり、庁舎から霊きゅう車まで続く約100メートルの道のフェンス両脇に並んで立った。人々は片手に傘、もう片手にスマートフォンを持って告別式の様子を視聴し、生前の活動の様子を収めた映像が流れると涙を流す姿もみられた。庁舎入り口のガラス戸は、市民らが朴氏への追悼のメッセージを記した黄色い付箋で埋め尽くされていた。

 支持者の間からは「勤勉に働く姿が好ましかったが、とても残念」「天国で安らかに過ごしてほしい」といった声が聞かれた。ある男性が、朴氏が元秘書からセクハラの容疑で刑事告訴されていたことを念頭に「自分も支持者だが、セクハラをしたことは理解できない」と口にし、支持者からの強い抗議を受けて追い出されるようにその場を去る一幕もあった。

 この日、朴氏の遺体を乗せた霊きゅう車は出棺式を終えて午前7時20分ごろにソウル大病院の葬儀場を出発し、約20分後に市庁前広場に到着。喪服にマスク姿の遺族らは、むせび泣きながら告別式会場となる庁舎内に入った。

 警察は朴氏の支持者とアンチ派の衝突を懸念して周囲に人員を配置していたが、幸いにも衝突は起きなかった。

 朴氏の遺体は告別式後に火葬され、故郷の慶尚南道・昌寧に埋葬される予定だ。




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