白善ヨプ氏(資料写真)=(聯合ニュース)
白善ヨプ氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争の英雄、白善ヨプ(ペク・ソンヨプ)将軍が10日深夜、死去した。99歳だった。 韓国陸軍などによると、白氏は日本による植民地時代の1920年11月に平安南道江西郡で生まれ、1943年に満州国軍少尉として任官した。光復(日本による植民地支配からの解放)後は韓国陸軍中尉として任官し、第1師団長、第1軍団長、陸軍参謀総長、朝鮮戦争休戦会談韓国代表、駐中韓国大使、交通部(現国土交通部)長官などを歴任した。 朝鮮戦争では第1師団長として決定的な戦いを指揮し、その功労が認められ1953年に韓国軍初の大将に進級した。 白氏は生前、自身が経験した最も激しかった戦闘として朝鮮戦争中の1950年に起きた「多富洞の戦い」を挙げた。この戦いは進撃する北朝鮮軍により釜山一帯に追い詰められた韓国側が反撃に転じる足がかりとなった。 しかし、白氏は満州国が創設した間島特設隊で服務した経歴があり、2009年に親日反民族行為真相究明委員会が発表した親日反民族行為者のリストに含まれた。間島特設隊は、朝鮮人抗日勢力を弾圧したことで悪名が高い。 白氏は国立墓地の大田顕忠院に埋葬される。
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