韓国の文在寅大統領は今年11月の米国大統領選前に、米朝首脳会談開催を推進するという意志を明らかにした(提供:news1)
韓国の文在寅大統領は今年11月の米国大統領選前に、米朝首脳会談開催を推進するという意志を明らかにした(提供:news1)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は今年11月の米国大統領選前に、米朝首脳会談開催を推進するという意志を明らかにした。米朝対話がこれ以上遅滞する場合、その任期内に朝鮮半島平和の進展を成すことが困難になるという判断からのものだとみられている。

文大統領は韓・EUのTV首脳会談で「韓国の望みとしては、米国が大統領選の前に米朝間の対話の努力がより推進される必要があると考える」とし「韓国もやはり米大統領選前に米朝間が再び顔を見合わせて対話を交わせるよう、全力を尽くす計画だ」と語ったと、青瓦台(韓国大統領府)の高位関係者は1日に伝えた。

このように文大統領が米朝対話の必要性について再び言及したのは、絡まった南北関係を解く“ゴールデンタイム”があまり残っていないという判断のためであると解釈される。

今年11月の米大統領選で民主党のジョー・バイデン候補が勝利する場合、新たな朝鮮半島政策を立てて施行するのにかなりの時間がかかる可能性がある。文大統領の任期は2022年5月までで、“実権”をもって対北政策を展開できる期間はそう長くない。

またバイデン行政府が“戦略的忍耐”政策を選ぶ場合、文大統領の朝鮮半島平和プロセスは成功するのが一層難しくなる。戦略的忍耐政策は、対北制裁を維持し北朝鮮の崩壊を待つものとして、バラク・オバマ前大統領がとっていた政策である。

これにより文大統領は米大統領選前に、トランプ大統領を再び対話の場に引き出し、米朝間で“戻ることのできない”合意に至らせようとしているとみられる。

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