文在寅韓国大統領は30日、欧州理事会とTV首脳会談を開いた(提供:news1)
文在寅韓国大統領は30日、欧州理事会とTV首脳会談を開いた(提供:news1)
南北関係が冷え込んでいる中、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は30日、ヨーロッパ連合(EU)の始まりが“石炭鉄鋼共同体”であると言及し、朝鮮半島の交流協力に関する一貫した意志をうかがわせた。

文大統領はこの日 欧州理事会(EU首脳会議)のシャルル・ミシェル常任議長、ウルズラ・フォン・デア・ライエン執行委員長とTV首脳会談を開き「平和への脅威に“石炭鉄鋼共同体”という創意的努力で克服したヨーロッパの勇気は、朝鮮半島の平和を願う我々に深い共感を与えている」と語った。

“石炭鉄鋼共同体”は第2次大戦後の1950年5月にフランス外相がフランスとドイツを中心に西ヨーロッパの石炭鉄鋼事業を超国家的機構のもと統合しようと提唱したことで始まった。石炭と鉄鋼をとりまくフランスとドイツの葛藤を防ぐという目的で、オランダ、ルクセンブルク、ベルギー、西ドイツ、イタリア、フランスなど6か国が参加して1952年発足した。そしてこれが更に発展して今のEUとなった。

このような“石炭鉄鋼共同体”からヨーロッパ連合へとつづく経済協力、戦争防止、平和体制構築の流れは、文大統領の“東アジア鉄道共同体構想”にも表れている。

青瓦台(韓国大統領府)の関係者は「ヨーロッパは、ヨーロッパを生かそうと連帯と協力の精神で“石炭鉄鋼共同体”を作りヨーロッパ連合までつづいた」とし「保健および防疫協力、経済的交流を通じて敵対的関係から抜け出し、未来志向的関係を築いていこうとする我々に示唆する点が多い」と語った。

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