仁川の延坪島から見た北朝鮮側の海岸。右は30日の様子で海岸砲の砲門が閉じられており、左は緊張の高まりが続いていた19日の様子で砲門が開いた状態になっている=30日、延坪島(聯合ニュース)
仁川の延坪島から見た北朝鮮側の海岸。右は30日の様子で海岸砲の砲門が閉じられており、左は緊張の高まりが続いていた19日の様子で砲門が開いた状態になっている=30日、延坪島(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が朝鮮人民軍総参謀部の提起した韓国に対する軍事行動計画を保留した中、開いたままになっていた北朝鮮の海岸砲の砲門が再び閉じられたことが30日、確認された。 同砲門は黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い北朝鮮・黄海道のケモリ地域にある海岸砲の砲門で、北朝鮮が16日に開城にある南北共同連絡事務所を爆破したことで緊張が高まった状況の中、19日に開いているのが確認された。 南北関係は、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が北朝鮮の体制を批判するビラを飛ばすことを韓国政府が黙認していると非難して南北共同連絡事務所を爆破したことで一気に緊張が高まった。その後、北朝鮮は韓国を批判する内容の大量のビラを印刷したと発表したほか、拡声器による宣伝放送施設を約2年ぶりに再び設置するなど圧力を強めていた。 だが金委員長が対韓軍事行動計画を保留し、24日には拡声器を再撤去。メディアを通じた韓国に対する非難も中断した。 軍関係者は「ここ数日の間、霧などで視界が悪く、北側が見えなかったが、きょうは天気が良くて北側の砲門が閉じているのが確認されたものと承知している」と話した。 
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