シンポジウムに出席した文正仁氏(左端)=30日、ソウル(聯合ニュース)
シンポジウムに出席した文正仁氏(左端)=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官は30日、国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースがソウル市内のホテルで開催した「2020朝鮮半島平和シンポジウム」で演説し、北朝鮮は南西部・開城に設けられた南北共同連絡事務所を爆破したことについて釈明すべきだとの考えを示した。 文氏は、「北は変わる必要がある」と指摘。「韓国国民の税金を用いて南北の和解と平和の象徴として設けられたのが連絡事務所だったが、まるで戦時にするように一方的に爆破したことは、韓国国民としては納得しがたい」と強調した。 また、南北間ですべきことは多く、何かをするには意思疎通が必要だとしながら、「速やかに通信連絡線を復活させ、連絡事務所の爆破に対して釈明し、前向きに新たな突破口を開いていくべきだ」と北朝鮮に促した。 一方、文氏は朝鮮半島が直面している危機として、新型コロナウイルスの感染拡大、南北間の偶発的な軍事衝突の可能性、米朝の非核化交渉の行き詰まり、米中対立の深刻化を挙げた。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40