韓国外交部の李度勲・朝鮮半島平和交渉本部長(左)とビーガン米国務副長官(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国外交部の李度勲・朝鮮半島平和交渉本部長(左)とビーガン米国務副長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国の北朝鮮担当特別代表を兼ねるビーガン国務副長官が韓国訪問を推進しており、韓米が同氏の訪韓日程を調整中であることが、30日分かった。近ごろ南北間の緊張が高まっているなかでビーガン氏の訪韓が実現した場合、北朝鮮に対してどのようなメッセージを発するか注目される。

 

 外交筋などによると、ビーガン氏は早ければ7月にもソウルを訪問する計画で、韓米外交当局が日程を調整している。

 外交消息筋は「さまざまな不確定要素があり、ビーガン氏の訪問時期はまだ確定していないが、早ければ7月、遅ければ8月になる可能性がある」と述べた。具体的な訪韓時期は、米国の新型コロナウイルスの防疫状況によって流動的になる可能性が高いという。

 ビーガン氏が29日(現地時間)、シンクタンクのジャーマン・マーシャル・ファンドが主催したウェブフォーラムに出席し、北朝鮮に対し「外交の扉は開かれている」と呼びかけたことから、韓国到着後に北朝鮮との接触を打診する可能性も指摘されている。

 昨年末に韓国を訪れた際、ビーガン氏は「北朝鮮のカウンターパートに直接話す」と述べたが、これは崔善姫(チェ・ソニ)第1外務次官を指したものとみられる。

 また、ビーガン氏の訪韓を機に長期間膠着(こうちゃく)状態が続いている在韓米軍の駐留経費負担に関する特別協定(SMA)の交渉などに対する韓米間の議論が行われるかにも関心が集まる。

 このほか、自身のカウンターパートである韓国外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長らと会い、朝鮮半島情勢などに関して意見交換すると予想される。

 李氏は17日から4日間の日程で米ワシントンを訪問し、ビーガン氏と会合を行った。ビーガン氏は昨年12月に3日間の日程で韓国を訪れた。

 これに関連し、外交部の当局者は「現時点でビーガン氏の訪韓推進計画に関して申し上げられる内容はない」と述べるにとどめた。


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