2018年に平壌で行われた集団体操と芸術公園(資料写真)=(聯合ニュース)
2018年に平壌で行われた集団体操と芸術公園(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮がコロナ禍にもかかわらず、朝鮮労働党創建75周年(10月10日)を記念する大規模な集団体操(マスゲーム)を準備していることが分かった。

 北朝鮮の週刊英字新聞「平壌タイムズ」は22日、党創建75周年を迎えるにあたり集団体操の制作と教育を担当する朝鮮体育大教授の活動の様子を紹介した。

 今年に入り北朝鮮が集団体操を準備しているというニュースが伝えられたのは初めてで、具体的な日程や行事名はまだ公開していない。

 集団体操は、体操、ダンス、カードセクションなどを披露する北朝鮮特有の公演で、体制の宣伝と外貨獲得の目的が強い。

 今年は新型コロナウイルスの影響で集団行動が難しい状況の中、数か月にわたり数万人が共に練習する必要がある集団体操の準備を進めるのは厳しいと予想されていた。

 平壌タイムズの報道から、北朝鮮は内部の結束を強め、体制を誇示するために集団体操を強行すると予想される。党創建75周年を記念する大規模な閲兵式(軍事パレード)を準備する動きも確認された。

 しかし、世界的な新型コロナウイルスの影響の長期化で国境をまたぐ移動が制限されている中、北朝鮮当局が集団体操で期待通りに外貨を獲得するのは難しいとみられる。


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