「サムスン電子、中国のディスプレイ設備の大半を今年ベトナムに移転」＝外信報道

サムスン電子が、中国内のディスプレイ生産設備の大半を今年、ベトナム南部に移転する計画だと、ベトナム官営メディアが19日(現地時間)報道した。

ロイター通信によると、ベトナムの日刊新聞「トゥオイチェー」はこの日、「サムスンは、ベトナムを東南アジアの主要関門、かつ世界のサプライチェーンの輪として考えている」と伝えた。

サムスンは、ベトナムに170億ドル(約1兆8163億円)を投資した最大の海外投資家だ。このようにサムスン電子は、すでに6か所の工場と2か所のR＆Dセンターを構築しているベトナムで、ディスプレイを生産している。

トゥオイチェーは、(中国からの移転設備が)ベトナム産業の中心であるホーチミン(旧サイゴン)のサムスン電子コンプレックスに移され、生産に取りかかるものと付け加えた。

ロイター通信は、中国内において新型コロナウイルス感染症が発生したことで、複数の企業が中国依存から脱して、サプライチェーンを多様化しようとしていると分析した。