新型コロナへの対応について会見する中央災難安全対策本部の朴凌厚(パク・ヌンフ)第1次長(保健福祉部長官)=12日、ソウル(聯合ニュース)
新型コロナへの対応について会見する中央災難安全対策本部の朴凌厚(パク・ヌンフ)第1次長(保健福祉部長官)=12日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が首都圏を中心に広がっている新型コロナウイルスの集団感染に対処するため、首都圏で取っている防疫強化措置を無期限で延期することを決めた。首都圏の学習塾やインターネットカフェにもQRコードを使った利用者名簿の作成を義務付けるなど、防疫管理を一段と強化する。

 韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は12日、今月14日が期限となっている首都圏の防疫強化措置を新規感染者数が1桁に減るまで維持すると発表した。これにより、先月29日から首都圏で実施されていた博物館や動物園など公共施設約8000か所の休業・休館、遊興酒店(キャバクラなど)や学習塾、インターネットカフェなど感染リスクの高い施設の営業自粛勧告、首都圏住民の外出自粛要請などの措置は継続される。

 対策本部は防疫ルールの適用を義務付ける感染リスクの高い施設として、遊興酒店やカラオケ店など従来の8業種に工事現場の食堂や布教施設などを加え、管理を強化する。また、感染リスクの高い施設にのみ課している利用者の電子名簿作成を首都圏の学習塾とインターネットカフェにも義務付ける。

 対策本部は新型コロナの感染予防と拡大防止に向け、マスク着用を義務付けるためのルールも整える。具体的には、不特定多数が利用する施設での着用を定着させるための周知活動を増やすと同時に、未着用時の罰金をはじめとする行政措置も強化する計画にしている。夏向けの薄いマスクの供給量も増やす方針だ。

 中央防疫対策本部によると、12日午前0時現在の韓国国内での新型コロナ感染者数は前日午前0時の時点から56人増えた。1日当たりの新規感染者数は、今月1~5日の5日間は30~40人台、6日と7日は2日連続で50人台を記録。8日と9日は30人台に減少したものの10日は50人、11日は45人と、高止まりしている。


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