ビラ散布の脱北者団体代表を告発へ　韓国市民団体

【ソウル聯合ニュース】韓国民間団体「6・15共同宣言実践南側委員会（南側委）」のソウル本部は12日に記者会見を開き、北朝鮮を非難するビラを散布する北朝鮮脱出住民（脱北者）団体「自由北韓運動連合」の朴相学（パク・サンハク）代表を警察に告発すると明らかにした。

　南側委はビラ散布について、「南北対決をあおる百害無益（百害あって一利なし）な行動」と批判。ビラをくくり付ける大型風船に可燃性ガスの水素ガスを注入するのは高圧ガス安全管理法などに違反しており、ドローン（小型無人機）を使ったビラ散布は航空安全法違反だと主張した。

　韓国の統一部は11日、ビラ散布は南北交流協力法などに違反するとして、ソウル地方警察庁に自由北韓運動連合など2団体の捜査を依頼している。　

　一方、南側委は北朝鮮住民の人権向上に取り組む団体「NAUH」に不正会計の疑惑があるとして、脱北者で団体前代表の池成浩（チ・ソンホ）国会議員らも寄付金品法違反で告発すると表明した。