韓国の新規感染者50人確認…治療患者1000人超え

韓国の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の新規感染者が50人確認された。去る7日の57人以来、3日ぶりに再び50人台へと増加した。生活防疫基準である50人ラインを超えた。

　5月28日以降、ここ2週間の1日平均新規感染者は44.3人で、50人台に迫っている。最近になって新規感染者が隔離解除者より多くなり、隔離治療中の患者が1015人と再び1000人を超えた。

　新規感染者50人のうち43人は市中感染で、海外流入事例は7人だった。特に市中感染43人中40人がソウルやインチョン（仁川）、キョンギ（京畿）などの首都圏で確認された。ソウルが累積感染者1000人を超えたのに続き、京畿も976人と集計され、首都圏内の新型コロナウイルス流行が非常に深刻な状況だ。

　10日、疾病管理本部中央防疫対策本部によると同日0時基準、1日の新規感染者は50人を記録、全体の累積感染者は1万1902人となり、隔離解除者は22人増加した1万611人だ。

　これはイテウォン（梨泰院）から広がった首都圏の集団感染がプチョン（富川）の「Coupang」物流センターや仁川の教会に続き、訪問販売業者「リッチウェイ」などで感染拡大が続いているためだ。軍部隊に続き仁川・キョンサンナムド（慶尚南道）でも家族集団感染まで確認され、懸念が高まっている。

　なお、死者は前日より2人増えた276人と集計された。