「平和のわが家」を訪れた尹美香国会議員=7日、ソウル(聯合ニュース)
「平和のわが家」を訪れた尹美香国会議員=7日、ソウル(聯合ニュース)
【坡州聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が被害者のための施設として運営するソウル市麻浦区の「平和のわが家」の所長が6日に自宅で亡くなっているのが見つかったことに関連し、京畿道の坡州警察署は8日、国立科学捜査研究院に依頼した遺体の解剖が同日午前に行われる予定だと明らかにした。

 

 警察関係者は「これまでの捜査の結果、他殺の可能性は低いとみられる」とし、「自傷行為を行った痕跡もあったが、正確な死因は解剖で究明されるだろう」と説明した。

 警察が防犯カメラを分析した結果、所長は6日午前に坡州市内の自宅マンションに帰宅してから外出しておらず、外部からの侵入の形跡もないことが確認された。

 その後、6日夜に知人が所長と連絡が取れないと通報。警察と消防当局が自宅を確認したところ、トイレで亡くなっているのを発見した。

 警察は亡くなった経緯についても捜査を進めている。

 所長は、「平和のわが家」が正義連の会計資料の一部を保管しているとして先月21日に検察の家宅捜索を受けた後、周囲につらいと訴えていたという。

 正義連前理事長の尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員も、7日にフェイスブックに投稿した文章で「記者らがカメラを構え、生中継しながらまるで施設が犯罪者の巣窟かのように報道し、検察が施設に押しかけて家宅捜索した」と主張した。

 一方、警察は所長の自宅から遺書は発見されなかったとして、携帯電話のデータを解析するなどして捜査を進める方針だ。 


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