韓国国防部と在韓米軍は28日夜から翌朝にかけ、THAAD基地に装備を搬入した。
同関係者によると、入れ替えた装備は老朽化した発電機やデータ収集のための電子装置などが含まれている。入れ替えたミサイルの数は明かさなかった。
同関係者は「THAADの性能改良とは関係ない」と説明。新たなミサイル発射台は基地に搬入しておらず、韓国内に持ち込まれていないと伝えた。その上で、「兵士の生活空間(の環境)が悪いことから、施設を改善し、期限を迎えた老朽化した装備を入れ替えるため実施された」と改めて強調した。
新型コロナウイルスの感染拡大の状況などを踏まえ、人との接触を最小限にするため夜間に搬入したという。
一方、中国が香港への国家安全法制導入を採択し、米中対立が激化する中で装備の搬入が行われたことから、韓中関係への影響を懸念する声も出ている。これに対し、韓国国防部の別の関係者は「中国に事前に説明し、理解を求めた」と明らかにした。中国側が大きく反発したり、否定的な反応を示したりすることはなかったようだ。
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