国立現代美術館ソウル館の入り口に貼り出された一部開館の案内=28日、ソウル(聯合ニュース)
国立現代美術館ソウル館の入り口に貼り出された一部開館の案内=28日、ソウル(聯合ニュース)
◇首都圏で新型コロナが急速に拡散 今後2週間がヤマ場 韓国で新型コロナウイルス感染がソウル近郊・京畿道富川市にあるインターネット通販大手「クーパン」の物流センターを中心に急速に広がっているなか、政府は公共部門を中心に防疫活動を大幅に強化するなど、総力戦に乗り出した。今後2週間が首都圏での感染拡大を左右する重要な分岐点になるとの判断からだ。政府は日常生活を送りながら感染対策に取り組む措置(生活防疫)を維持しながらも、博物館など公共部門などに対しては一時的な運営中止という「社会的距離の確保」に準じる措置を取った。◇米軍THAAD基地に装備搬入 一晩のうちに陸上輸送 国防部と在韓米軍は28日夜から翌朝にかけ、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」が配備されている韓国南部・慶尚北道星州郡の基地に装備を搬入した。国防部は29日、「星州基地での韓米将兵の勤務環境を改善し、老朽化した一部の装備入れ替えるため」と説明。安全確保に努めながら陸上輸送を支援したと述べた。輸送作業は午前6時ごろ終わったようだ。搬入された装備は、発電機など老朽化したものの入れ替え用の装備のほかに軍事装備も含まれていたと伝えられる。現地では迎撃ミサイル搬入の可能性も指摘されているようだ。◇慰安婦団体前代表 きょう午後国会で会見 旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、4月の総選挙で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏が29日午後2時から国会で記者会見を開き、寄付金流用など正義連での活動当時の不正疑惑などについて釈明する。尹氏は総選挙で与党「共に民主党」系の比例代表政党「共に市民党」から立候補し、当選。議員の任期は30日に始まるが、当選を辞退する意思はないものとみられる。尹氏は18日にラジオ番組に出演し、「(当選辞退は)考えていない」と発言した後、27日に共に民主党が開いた次期国会議員を対象とするワークショップも欠席するなど、公の場に姿を現していない。◇「過去最悪」の第20代国会 きょう4年間の任期終了 「過去最悪」との汚名を残した第20代国会が、29日で4年の任期を終える。第20代国会は「働く国会」を掲げて2016年5月30日に開会した。しかし、初年度から朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)の弾劾訴追案の処理に始まり、与野党の対立の深まりを克服できないまま4年間にわたり空転と衝突を繰り返した。法案処理率も落第点だった。国会の議案情報システムによると、第20代国会では計2万4141件の法案が発議され、このうち9139件が処理された。法案処理率は37.8%にとどまった。◇中小企業の貨物運送支援 日本・ドイツへ特別機編成 韓国貿易協会は、新型コロナウイルスの感染拡大により貨物運送に支障が出ている企業のため、産業通商資源部、中小ベンチャー企業部と共同で日本とドイツへの特別旅客機を緊急編成したと発表した。30日にはドイツ・フランクフルトへの便も投入される。特別機の編成は、4月末のインドネシア・ジャカルタと中国・重慶に続いて2回目。日本へは化粧品、製造工場用ロボット、布マスクなど10社の貨物17トンが輸送された。
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