会議で発言する朴凌厚長官=25日、ソウル(聯合ニュース)
会議で発言する朴凌厚長官=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官は25日、政府ソウル庁舎で主宰した中央災難(災害)安全対策本部の会議で「マスクの着用は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための最も重要な心得だ」と述べ、運輸従事者のマスク着用を義務付けるとともに、マスクを着用していない乗客に対する乗車制限を行うなど、公共交通機関でのマスク着用を強化する方策を検討すると明らかにした。

 

 新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が懸念されるソウル、仁川と南東部・大邱など一部の地方自治体では、公共交通機関や公共施設の利用時にマスクの着用を義務付ける行政命令が出されている。

 朴氏は「(ソウルの繁華街)梨泰院から始まった集団感染はクラブ、居酒屋、カラオケボックスなどを通じて拡散し、直接訪問者よりも接触による追加感染者の方が1.3倍多い」と指摘。「地域社会での感染が学校へ、生徒の感染が地域社会へ拡散しないようにするためには国民一人一人の協力が重要だ」と強調した。

 この日の会議では、学校の防疫状況と首都圏の新規感染者に対する措置を点検し、公共交通分野の防疫強化策を議論した。

 今週は高校2年生、中学3年生、小学校1~2年生、幼稚園生計240万人が登校・登園を開始する。

 政府は登校再開を控えた児童・生徒らの健康状態を1週間前から毎日点検しており、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状がある生徒らは登校できない。


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