韓国では国内で開発中の新型コロナウイルスのワクチンに対する関心が高まっている=(聯合ニュースTV)
韓国では国内で開発中の新型コロナウイルスのワクチンに対する関心が高まっている=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスのワクチン開発を進めている米バイオテクノロジー企業、モデルナが臨床試験で有望な成果を得たと報じられる中、韓国では国内で開発中のワクチンに対する関心が高まっている。

 ただ、ワクチン開発に乗り出した韓国企業の多くは研究開発(R&D)の初期段階にあり、実際に成果を得るには時間がかかる見通しだ。

 韓国食品医薬品安全処によると、国内の製薬・バイオ関連企業のうち、ワクチン候補の臨床試験計画が承認された企業は20日時点でまだない。

 バイオ企業のジェネクシンを中心とし、韓国科学技術院(KAIST)などが参加したコンソーシアム(企業連合)が開発中のワクチンは今月中に臨床試験計画を提出する予定で、計画通りに進めば来月中にも臨床試験を開始できる見通しだ。

 SKバイオサイエンスは米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏と妻の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」からワクチン開発のための資金提供を受けるなど、潤沢な資金を用意した。現在はワクチン候補の安全性評価を行っており、9月に臨床試験を開始することを目標にしている。

 韓国政府は新型コロナウイルスの根本的な解決策はワクチンや治療薬の開発との認識から、利用できる全ての資源を投じてこれらの開発の支援を行っている。治療薬やワクチンの開発に向けた研究や臨床試験、許認可を支援する役割を担う政府支援団は、ワクチン分野で7社、治療薬分野で14社を重点支援候に設定した。年内にワクチン候補3種が臨床試験に入り、2021年下半期に生産が始まることを期待している。


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