大韓航空機YS―11ハイジャック事件の被害者の家族らでつくる拉致被害者家族会と支援団体は事件から50年になるのに合わせ、19年12月8日に南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の臨津閣で送還を求める行事を開いた(拉致被害者家族会提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
大韓航空機YS―11ハイジャック事件の被害者の家族らでつくる拉致被害者家族会と支援団体は事件から50年になるのに合わせ、19年12月8日に南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の臨津閣で送還を求める行事を開いた(拉致被害者家族会提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】1969年に発生した大韓航空機YS―11ハイジャック事件により連れ去られ、北朝鮮から帰還できずにいる被害者について、北朝鮮が関与を改めて否定する書簡が18日、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のホームページに掲載された。 同事件を巡っては、強制的・非自発的失踪に関する国連作業部会が2月、送還されていない11人の引き渡しを求める書簡を北朝鮮に送付。今回公開された北朝鮮の書簡はこの返信に当たる。 北朝鮮は書簡で、同事件に関する疑惑は敵対勢力が人権を口実に北朝鮮の体制を崩すことを目的にした政治工作の延長であるため引き渡し要求は考慮する価値がないと反論した。 また、人権の保護に関心があるのであれば、2016年4月に中国浙江省の北朝鮮レストランで働いていた女性従業員12人が男性支配人1人とともに集団で脱出し、マレーシアを経由して韓国入りした事件に注目し、その行方と送還に関心を持つよう指摘した。 同ハイジャック事件は、69年12月11日に江原道・江陵発、ソウル・金浦行きの大韓航空機が北朝鮮の工作員によりハイジャックされ乗客乗員50人とともに北朝鮮に向かった事件。北朝鮮は国際社会の非難が強まったことを受けて70年2月に50人のうち39人を送還したが、11人は戻っておらず、生死も確認されていない。
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