韓国政府は今年の経済成長率見通しを大幅に引き下げるとみられる(イラスト)=(聯合ニュース)
韓国政府は今年の経済成長率見通しを大幅に引き下げるとみられる(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が来月初旬に発表する下半期の経済政策方向で、新型コロナウイルスの影響を反映し、今年の経済成長率見通しを大幅に引き下げるとみられる。ただ、2008年の金融危機当時のように、マイナスには下方修正しない見通しだ。 韓国政府が昨年末に発表した経済政策方向で示した今年の経済成長率見通しは2.4%だった。金融機関や研究機関の見通しを0.1~0.6ポイント上回る楽観的な見通しとの見方が出ていた。 新型コロナウイルスの感染拡大により、今年1~3月期の前期比の経済成長率はマイナス1.4%で、08年10~12月期(マイナス3.3%)以来の低水準となった。輸出や投資の減少は4~6月期に本格化するとみられ、同期の成長率はさらに落ち込む見通しだ。 ただ、爆発的な集団感染などが発生しない限り、今年の経済成長率見通しをマイナスに引き下げる可能性はないとみられる。韓国政府は金融危機の影響が本格化していた09年2月、同年の成長率見通しをマイナス2.0%に下方修正した。だが、同年の成長率は見通しを大きく上回る0.8%となった。 先月以降、韓国内外の主な機関が打ち出した今年の経済成長率は約0%となっている。マイナス成長を見込む国際機関や海外の投資銀行も少なくない。韓国の現代経済研究院は先月26日に今年の成長率として0.3%、国際通貨基金(IMF)は先月14日にマイナス1.2%を示した。国際金融センターがまとめた主な海外の投資銀行の成長率見通しは平均でマイナス0.9%だった。 韓国銀行(中央銀行)は今月28日に今年の経済成長率見通しを発表する予定で、どこまで下方修正するかも注目を集める。同行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は先月9日の記者会見で、「今年の韓国経済はプラス成長をするものの、成長率1%台は容易ではない」との見通しを示した。
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