29日夜、捜索作業を続ける消防(京畿道消防災難本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
29日夜、捜索作業を続ける消防(京畿道消防災難本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【利川聯合ニュース】韓国中部・京畿道利川市にある物流倉庫の工事現場で爆発を伴う火災が発生してから一夜明けた30日午前、現場では人命捜索が続いている。消防当局によると、午前7時までに38人の死亡が確認された。重傷が8人、軽傷が2人となっている。

 消防当局は前日に出勤した作業員は死者を含め78人で、全員の所在確認を終えたと伝えた。ただ、それ以外にも作業員がいた可能性を考慮し、機材を使って資材をどかすなどしながら捜索作業を続けているという。 

 死者38人のうち29人は、遺体の損傷が激しいために身元が判明していないようだ。利川市の災難(災害)安全対策本部は身元が確認でき次第、家族に知らせる。

 一方、警察と消防、国立科学捜査研究院は午前10時半から現場検証を行う。

 火災は29日午後1時半ごろに発生した。物流倉庫は地下2階、地上4階建て。地下2階での貨物用エレベーターの設置作業と、この付近で断熱材のウレタンフォームを吹き付ける作業の途中に出火したとみられる。当時、建物内では電気や塗装、設備、打設などを担う9社の約70人が作業をしていた。火は約5時間後に消し止められた。

 火災事故としては2018年に45人が死亡した慶尚南道・蜜陽の病院火災以来の大規模な人命被害を出すことになる。


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