韓国の輸出増減率の推移(提供:news1)
韓国の輸出増減率の推移(提供:news1)
全世界が新型コロナウイルス感染症の拡散を防ぐために封鎖政策とソーシャルディスタンス(社会的距離確保)を実施していることで、韓国では4月の輸出に大きなダメージが予想されている。3月の輸出は新型コロナ拡散が本格化する前に契約された物量などによって“マイナス0.2%”となり比較的善戦したが、4月の輸出は2ケタの減少まで覚悟しなければならない状況である。

今日(30日)韓国関税庁と産業通商資源部(経済産業省に相当)によると、今月の1日から20日の輸出は217億2900万ドルで昨年同期間対比26.9%急減した。

今月の20日以降でも新型コロナの影響はむしろ大きくなっている状況で、昨年4月に年内最大の輸出を記録したことによる逆基底効果(前年の増加幅により指標数値が低くなる減少)で今月全体の輸出は最大2ケタの減少率が避けられないというのが関係当局の見方である。

韓国産業通商資源部によると、15大輸出品目のうち5品目は3月に増加となることで全体的にも善戦した結果となった。しかしそれら5品目のうち4月は自動車と自動車部品、無線通信機器の輸出がマイナスに減少している。

幸いにもコンピュータとバイオヘルス品目は15大主力品目の中でも唯一4月もプラスとなっている。

新型コロナによりオンライン教育、TV会議などの非対面ライフスタイルが広がりPCデータ貯蔵装置(SSD)の需要が増え、SSDを含むコンピュータ品目の輸出が増えている。

また“K防疫”である韓国のバイオヘルス品目も全世界からのラブコールが殺到し、診断キットの輸出も好調で増加しつづけている。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 96