旧東海北部線のトンネル(資料写真)=(聯合ニュース)
旧東海北部線のトンネル(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国土交通部と統一部は27日、北東部・江原道の江陵から猪津の鉄道区間を連結する東海北部線の建設事業を巡り、猪津駅で「東海北部線推進記念式」を開催した。行事には金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通部長官、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官、崔文洵(チェ・ムンスン)江原道知事らが出席した。  金錬鉄氏はあいさつで、「東海北部線の建設は、わが国の経済に活力を吹き込む『朝鮮半島ニューディール』事業だ」とし、「朝鮮半島の新経済構想の中心軸の一つである環東海経済圏が完成し、大陸と海洋をつなぐ東海岸時代を開く」と述べた。 同区間の連結事業は2000年から推進されてきた南北鉄道連結事業の一環。南北首脳は18年4月の首脳会談で採択した「板門店宣言」 を通じ、朝鮮半島西側の京義線と東側の東海線の鉄道連結、北朝鮮の開城と平壌をつなぐ高速道路の近代化に合意した。 東海北部線は江陵と猪津を連結する縦断鉄道で、1967年の廃線から現在まで断絶区間として残っていたが、今回の記念式を機に53年ぶりに復元される見通しだ。 東海北部線の江陵―猪津間の鉄道建設事業は、今月23日に開かれた南北交流協力推進協議会で南北協力事業として認められ、国家財政法に基づいて予算投入に先立ち実施する予備妥当性調査が免除された。  南江陵駅から江陵駅を経て猪津駅に至る計110.9キロをつなぐ区間に単線鉄道として建設される。総事業費は約2兆8520億ウォン(約2490億円)。 この事業で断絶していた東海線鉄道が完全に連結されれば、南北経済協力の基盤と環東海経済圏が構築され、国の物流競争力の強化に弾みがつくと期待される。 また、東海圏の観光と南北観光の再開時に北朝鮮・金剛山観光などで国内外の観光客の流入を促進する一方、地域住民の交通利便性を向上させ、地域経済の活性化によるバランスの取れた国の発展にも寄与すると見込まれる。 これに先立ち、18年にシンクタンクの江原研究院は今回の事業により生産4兆7426億ウォン、付加価値1兆9188億ウォン、雇用3万8910人などの誘発効果が期待されると試算した。
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