会議で発言する丁世均氏=27日、ソウル(聯合ニュース)
会議で発言する丁世均氏=27日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は27日、中央災難(災害)安全対策本部の会議で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で小・中・高校生の新学期の登校が先送りされていることに関し、「教育部は遅くとも5月初めには登校の時期と方法を国民に伝えられるよう、諸般の手続きを進めてほしい」と述べた。特に、入試を控える高3生、中3生から順次登校させる案について、集中的に意見を取りまとめてほしいと教育当局に指示した。

 韓国の新学期は例年3月上旬に始まるが、登校は延期が続いている。今月9日から20日にかけ、小中高の全学年で新学期の授業がオンラインで始まった。

 丁氏は登校を巡る議論について、「子供たちの安全は妥協できないが、そうかといって、いつとも分からない新型コロナウイルス感染の終息を待って生徒たちをずっと家に閉じ込めておくことはできない」と述べた。その上で、現在の水準の安定的な管理が維持され、他の分野が日常に戻るなら、登校も慎重に推進できるとの考えを示した。

 また、今月30日から始まる大型連休は「韓国社会に防疫と日常をバランス良く並行させる能力があるかどうかを測るリトマス紙になる」と強調。人と人との物理的な距離を取るといった防疫ルールの順守を呼び掛けた。


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