教室の消毒の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
教室の消毒の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスへの対応に当たる韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は24日、全国の学校の99%以上が児童・生徒の登校に向けた感染予防準備を終えたことを明らかにした。これを受け、政府は登校開始の時期を慎重に検討する。

 当局は前日までに、幼稚園と小・中・高校計2万445校を対象に、施設の特別消毒、机の間隔調整、体温計の具備といった感染予防対策や、登校時の検温準備、混雑を抑えるための授業・給食時間の分散など教育活動の調整状況を重点的に確認。また、学校で使用するハンドソープ、手指消毒剤、マスクの備蓄状況、感染が疑われる生徒らのための部屋の設置有無を点検した。

 その結果、99%以上が基本的な準備を終えていることが確認されたという。

 対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)は登校開始の時期について、「学校での集団感染の事例があり、リスクが非常に高いことに注目している」と述べ、登校にあたって必要な感染予防措置を議論しながら時期を検討すると伝えた。

 韓国の新学期は例年3月上旬に始まるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で登校は延期が続いている。今月9日から20日にかけ、小中高の全学年で新学期の授業がオンラインで始まった。

 中央防疫対策本部によると、韓国での1日当たりの新規感染者数は今月18日に20人を下回って以降、6日連続して10人前後で推移している。


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