サプライズ当選の太救民氏、外国メディアも驚く4・15総選挙当選者=韓国(提供:news1)
サプライズ当選の太救民氏、外国メディアも驚く4・15総選挙当選者=韓国(提供:news1)
与党の勝利で幕を下ろした4・15国会議員総選挙で、主要外国メディアが最も注目した当選者は、野党である未来統合党のテ・クミン(太救民)ソウルカンナム(江南)甲候補だった。改名の前の名前はテ・ヨンホ(太永浩)氏である。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

脱北者出身で初の選挙区の国会議員となったテ・クミン氏の劇的な事情が、外国メディアの関心を集めている。

◇「北朝鮮エリートの『カンナムスマイル』…お金持ちの多い町で議員バッジをつける」:16日ロイター通信は、「カンナムスマイル」というタイトルの記事で、「元北朝鮮外交官のテ・クミン候補が、英国ロンドン駐在大使館を脱出・亡命して4年になるが、韓国で最も裕福な町の国会議員になった」と報道した。

同日、中央選挙管理委員会の開票結果によると、テ・クミン氏は58.4%(6万324票)を得て、共に民主党のキム・ソンゴン(金星坤)候補(39.6%、4万935票)を大きく引き離して当選した。

ロイター通信は、ソウルカンナム(江南)地域をブティックと高級バー、高級住宅街として有名な裕福で保守的な地域であると紹介し、2012年に全世界的に人気となった歌手サイのヒット曲「カンナムスタイル」にも触れた。

慶煕大学政治外交学科のイム・ソンホ教授は、ロイター通信のインタビューで、「テ・クミン氏の圧勝はカンナム(江南)の人々が、彼が脱北者であることをあまり気にしなかったことを意味する。彼らは、テ・クミン氏が北朝鮮ではなく韓国により忠誠であると信じている」と述べた。

◇「驚くべき勝利…あまりにも肯定的な信号」:同日、英国公営放送BBCは、テ・クミン氏の勝利のニュースを伝え、「驚くべき勝利を収めた」と報道した。

BBCは、テ・クミン氏の勝利が「命をかけて韓国に来た他の脱北者にとってあまりにも肯定的な信号である」とし、「今、平壌ではどのような考えをしているか気になる」と評した。

英国ロンドン駐在北朝鮮大使館で勤務していたテ・クミン氏は、2016年8月に脱北して韓国に亡命した後、講演や著述活動などをしてきた。

BBCは、テ・クミン氏が「北朝鮮の住民を救う」という意味の「救民」に改名した事実を伝え、彼が「韓国で静かな生活を送る代わりに、公にキム・ジョンウン(金正恩)政権を非難し、3万3000人の脱北者が苦しむ様々な困難を訴えるべく立ち上がった」と伝えた。
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