当選確実を受け、夫人と共に花束を手にあいさつする李氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
当選確実を受け、夫人と共に花束を手にあいさつする李氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】4年に一度の韓国総選挙(定数300)が15日に投開票され、進歩(革新)系与党「共に民主党」が過半数の議席を獲得する圧倒的な勝利を収めた。比例政党「共に市民党」と「開かれた民主党」のほか、「正義党」と「民生党」などの与党陣営の議席を合わせれば180を超える見通しだ。 新型コロナウイルスの感染拡大により危機的な状況に直面している中で実施された今回の選挙で「国難克服」のメッセージを前面に出した共に民主党が「政権審判」を訴えた保守系最大野党「未来統合党」に圧勝するとみられ、検察・司法改革など文在寅(ムン・ジェイン)政権が進めてきた改革政策が一層加速するとみられる。  共に民主党(前身含む)の過半数確保は2004年の総選挙以来となる。一方、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免で崩壊した保守勢力の立て直しを狙っていた未来統合党は執行部の責任論も浮上しそうだ。同党の黄教安(ファン・ギョアン)代表は15日深夜に記者会見を開き、敗北の責任を取るとして辞任を表明した。 共に民主党と未来統合党による事実上の一騎打ちとなった今回の総選挙で共に民主党が勝利を収めて政局の主導権を握り、5年の任期を折り返した文政権は安定的な国政運営の基盤を築くことになった。 文政権の中間評価となる今回の総選挙で未来統合党が敗北し、保守勢力は求心力を失い、党内の主導権争いが起きて再び政局が混乱する可能性もある。 中央選挙管理委員会によると、総選挙の投票率(暫定値)は66.2%となり、1992年の総選挙(71.9%)以来の高水準となった。 前首相で共に民主党公認の李洛淵(イ・ナクヨン)候補と元首相で未来統合党代表の黄教安(ファン・ギョアン)候補の対決となり関心を集めたソウル市鍾路区の選挙区は李氏が当選。同市広津乙区では前青瓦台(大統領府)報道官で共に民主党公認の高ミン廷(コ・ミンジョン)候補が前ソウル市長で未来統合党公認の呉世勲(オ・セフン)候補を抑え、当選を確実にした。ソウル市江南甲区に出馬した元北朝鮮公使で未来統合党公認の太永浩(テ・ヨンホ、住民登録上の名前は太救民)候補は共に民主党の候補を破り、当選が確実となった。
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