韓国では新型コロナ拡散を防ぐためにオンライン礼拝をしてきたキリスト教会が復活祭を理由に現場礼拝をしたとされている。(提供:news1)
韓国では新型コロナ拡散を防ぐためにオンライン礼拝をしてきたキリスト教会が復活祭を理由に現場礼拝をしたとされている。(提供:news1)
韓国では去る6日から1週間、一日の新規感染者数が全国で50人前後を維持している中、「生活防疫」への転換が期待されている。しかし「復活祭」をきっかけに現場(教会の礼拝堂)礼拝をする教会が増えることで、新型コロナウイルス感染症の減少状態が崩れてしまうのではという憂慮の声があがっている。

きのう(12日)はイエス・キリストの復活を記念する復活祭で、キリスト教会で最も大きな典礼である。キリスト教会は通常、この日を記念して復活祭礼拝をするが、新型コロナ拡散を防ぐためにオンライン礼拝をしてきた教会が復活祭を理由に現場礼拝をしたとされている。

ソウル市によると、市内の6400あまりの教会の内、先週の5日の現場礼拝をしたところは1914か所であったが、きのうは先週に比べて10%増加の2100か所が現場礼拝をした。

地方の状況はもっと多い。チュンチョンプクト(忠清北道)の場合、道内2075か所の内、その61%である1269か所で現場礼拝が行なわれたという調査結果が出た。プサン(釜山)でも復活祭の現場礼拝を行なった教会は計952か所となり、これはプサン地域全体の教会数1756か所の54.2%である。

このように韓国全土では、多くのキリスト教会により復活祭の礼拝が現場で行われたとみられる。

ソウルのサラン第一教会は、ソウル市の再三の告発方針にも物ともせずこの日も復活祭の現場礼拝を行なった。この教会は先月28日と去る5日にソウル市の集会禁止令を違反したことで市の追加告発まで受けている状態である。

韓国の中央事故収拾本部では「人口が密集した地域社会と集団施設を中心に多数の感染がいつでも発生する可能性がある」と語っていた。

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