ところが、このマスクが選挙運動を展開する候補者たちを悩ませている。「顔商売」が全てとも言える政治家にとって、有権者に少しでも距離を縮める必要のある選挙期間に、顔を隠さなければならないからだ。特に、認知度の低い新人候補者にとって、マスクは相手候補に劣らない心配事なのだ。
正式に選挙運動が始まった2日、各地域で遊説を展開している候補者は、マスクとコミュニケーションの間で苦労している様子だった。
路上遊説では、市民と話すためにマスクを下の方にずらして口だけ覆ったり、最初からマスクをあごの下にずらしておいて、積極的に話しかける候補者もいた。
マスクを着用した状態で市場の店主と対話を交わしたある候補者は、眼鏡が曇る場面もあった。
遊説でマスクを着用することも、また外すことも困難な状況が続くと、マスクに番号と名前を刻む斬新なアイデアを出す候補者も現れた。
鍾路区に出馬したイ・ナギョン候補も「イ・ナギョン1」と書かれた青色のマスクを着用して遊説を行った。この候補が着用したマスクは、支持者がプレゼントしたことが分かった。
また、顔が見える透明マスクを着用して選挙運動を展開する候補者もいる。顔は知ってもらう必要があり、マスクを外すこともできない悩みの末に出てきたアイデアだ。
ソウル江西区の選挙区に出馬したク・サンチャン候補とその応援に駆け付けたユ・スンミン議員は、透明マスクを着用してカチ山駅の券売機前で市民と挨拶を交わした。
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