G20首脳によるテレビ電話会議で発言する文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
G20首脳によるテレビ電話会議で発言する文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、20カ国・地域(G20)首脳によるテレビ電話会議で、新型コロナウイルスの世界的大流行に関連し「われわれの成功的な対応モデルを国際社会と共有していく」との考えを示した。 文大統領は韓国の状況について「先制的で透明な防疫措置と、防疫措置に対する国民の自主的で民主的な協力により次第に安定しつつある」と述べた。 韓国政府の対応については開放性、透明性、民主性の3大原則の下、▼多くの検診を通じた感染者の発見▼感染ルートの追跡▼感染者、濃厚接触者の隔離後の出国禁止措置――などを行ってきたと説明。診断キットの早期開発、車に乗ったまま検査を受けられる「ドライブスルー方式」の検査場設置、自宅隔離の対象者のための「自宅隔離者安全保護アプリ」など創意的な方法を動員し、人・物資の国境を越える移動の制限を最小限にとどめながらも防疫効果を極大化させる特別入国手続きを施行していると紹介した。 また、新型コロナウイルスの感染拡大が消費や投資、産業活動の萎縮につながらないよう総額1000億ドル(約11兆円)規模の果敢な拡張的マクロ政策と金融安定政策を施行していることも説明した。 文大統領は新型コロナウイルス克服に向けた国際社会の連携強化と政策協力を提案した。G20が防疫の経験や臨床データを共有し、治療薬やワクチンの開発に向けて力を合わせるとともに、保健・医療分野がぜい弱な国への支援のためにも協力しなければならないとの認識を示した。 その上で「韓国政府は国際社会の新型コロナウイルスのワクチン開発に向けた努力、保健分野の協力、開発途上国の感染症への対応能力強化の努力にも積極的に協力していく」とした。 また、可能な限り全ての手段を活用して拡張的なマクロ政策を展開すべきであり、グローバル金融セーフティーネット(安全網)を強化し、途上国・貧困国の経済安定に向けても協力しなければならないと述べた。 新型コロナウイルスの世界経済への否定的な影響を最小限にとどめるために国家間の経済交流の必須的な流れを維持することが重要だと強調。このために各国の防疫措置を阻害しない範囲内で科学者、医師、企業家らの移動を認める方策を模索することを提案した。 文大統領は「世界は、2008年の世界金融危機克服に大きく寄与したG20が新型コロナウイルスによる危機への対応においても強力なリーダーシップを示すことを期待している」と述べた。
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