忠清北道・鎮川の国家代表選手村で汗を流す韓国の選手たち(資料写真)=(聯合ニュース)
忠清北道・鎮川の国家代表選手村で汗を流す韓国の選手たち(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】今夏開催予定だった東京五輪が新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて1年程度延期されることになり、夢の舞台を目指してきた選手の間に動揺が広がっている。韓国からは19競技で157人が出場切符を手にしているが、代表の再選考もあり得るのか、競技によっては年齢制限の扱いがどうなるのか、不安は尽きない。

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 国際オリンピック委員会(IOC)によると、東京五輪の出場枠の約43%がまだ決まってない。多くの競技が五輪出場権をかけた国際大会などを延期している。

 出場権を得た約57%については、資格をこのまま維持できるかどうかが最大の焦点となりそうだ。

 ほとんどの競技は各国際競技連盟が定める国際大会での成績に応じて与えられるポイントや世界ランキングが五輪出場枠決定の基準になるが、現在と約1年後では選手の技量やランキングが変動する可能性がある。代表権の維持が認められたとしても、ピークを2020年夏に合わせようと調整してきた選手が1年後もベストコンディションを保てるかは不透明だ。

 かといって、再選考となれば選手は大きな負担を強いられ、被害を受ける恐れもある。東京五輪を最後に引退を考えていた選手にとっては、引退後の人生設計まで狂いかねない。 

 当事者の間でも意見が分かれるところで、各競技の国際連盟は難しい判断を迫られる。選手としてはひとまず、五輪の日程もあわせて競技連盟の対応を見守るしかない。

 サッカー男子の年齢制限の扱いも注目される。団体競技は大会の開催時点で最適なチームを構成するため、個人競技に比べれば比較的対応しやすい。だが、サッカー男子の場合は原則23歳以下という年齢制限があり、2021年に五輪が開催されるなら1998年以降に生まれた選手が出場できる。

 韓国代表はオーバーエージ(OA)枠3人を除くと、最年長となる97年生まれの選手を中心にチーム作りをしてきた。東京五輪最終予選を兼ねたU―23(23歳以下)アジア選手権で初優勝した際の登録メンバーをみると、ウォン・ドゥジェやキム・デウォン、チョン・スンウォン、イ・ドンジュン、キム・ジンギュ、イ・ドンギョンら11人が97年生まれだ。これらの選手が年齢制限に引っかかることになる。

 今回の特殊な状況を踏まえて、特例として97年生まれの選手の出場も認めるよう求める声も上がっている。特に韓国の男子選手は五輪でメダルを獲得すると兵役が免除されるだけに、五輪開催延期という理由で機会を逃すことになってはならないとの意見もある。


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