北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、前日に金委員長が戦術誘導兵器の試射を視察したと報じた(同通信ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、前日に金委員長が戦術誘導兵器の試射を視察したと報じた(同通信ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が前日、戦術誘導兵器の試射を視察したと報じた。北朝鮮は21日に2発の飛翔(ひしょう)体を発射している。北朝鮮の戦術誘導兵器は通常、短距離弾道ミサイルを指す。 同通信は戦術誘導弾が目標の島を正確に打撃したと伝えた。また朝鮮人民軍の部隊に引き渡される新たな兵器体系と伝え、同弾の実戦配備が近い可能性を示唆した。金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らも試射に立ち会ったという。  この日北朝鮮メディアが掲載した写真で戦術誘導兵器は移動式発射台から撃たれている。飛翔体の形などから北朝鮮が今回発射したのは昨年8月10日と同月16日に撃った北朝鮮版ATACMS(米軍の地対地ミサイル)と推定される。 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は21日午前6時45分ごろと同50分ごろに、北西部・平安北道の宣川付近から朝鮮半島東側の東海に短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体を2発発射した。飛翔体の飛行距離は約410キロ、高度は約50キロだという。 朝鮮中央通信によると、金委員長は視察現場で「領土外の敵を消滅させられる打撃力を確保しなければならない」と述べた。北朝鮮は韓米軍当局の迎撃が困難になるよう連続発射の間隔を縮めるための試射を今後も続ける見通しだ。
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